令和2年7月3日から7月31日にかけて、日本付近に停滞した前線の影響で、暖かく湿った空気が継続して流れ込み、各地で記録的な大雨(令和2年7月豪雨)が多発した。この時の豪雨により、九州南部地方や九州北部地方、東海地方、東北地方の多くの地点で24時間、48時間、72時間降水量が観測史上1位の値を更新した。また、この豪雨では、球磨川や筑後川、飛騨川、江の川、最上川といった大河川での氾濫が相次いだ他、土砂災害や低地の浸水等により人的被害が発生した。長崎県においても、7月7日から8日にかけて記録的な大雨となり大雨特別警報が発表された。
本稿では、令和2年7月豪雨に伴い発生した地すべり災害の事例として、長崎県佐世保市小川内町の「牧の地地区地すべり」の事例を簡単に紹介する。
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(※こちらは、機関誌『sabo』Vol.129に掲載した内容になります。)