STCの取り組み

災害緊急調査

現地調査報告 -令和5年6月及び7月の大雨に起因する災害調査-

令和5年6月16日から22日にかけて梅雨前線が奄美地方に停滞し、前線に向かって太平洋高気圧から周辺に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、奄美地方では大気の状態が非常に不安定となった。特に、6月19日から20日にかけては、線状降水帯が発生するなど、記録的な大雨となった。この豪雨に伴い、鹿児島県大島郡瀬戸内町川内川で土砂災害が発生した。
 また、令和5年7月7日から10日にかけて華中から対馬海峡付近に停滞する梅雨前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部地方では広い範囲で大雨となった。特に10日未明から昼前にかけて線状降水帯が発生し、福岡県や大分県では大雨特別警報が発表されるなど記録的な大雨となった。この豪雨に伴い、福岡県朝倉市寒水川で土砂災害が発生した。
 これらの土砂災害に対して砂防・地すべり技術センターでは、国土交通省が令和4年度から新たに取り組んでいる土砂災害発生後のデータ収集の一環として、土砂災害発生時の被害状況や土砂移動実態を把握すべく、下記の2河川において現地調査を実施した。本稿では、その調査概要を報告する。

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(※こちらは、機関誌『sabo』Vol.135に掲載した内容になります。)

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