砂防技術総合研究所は、我々を取り巻く様々な環境の変化に対応し、砂防、地すべり対策、がけ崩れ対策全体の質的向上を図るため、当センターの豊富な情報資源を基に、先端的な調査・技術開発に関する研究を実施し、その成果を広く社会に還元することにより国土の保全と災害の防止に貢献することを目的としています。
組織構成
□ 技術戦略研究部
・ 技術戦略研究室
□ 技術開発部
・ 砂防システム研究室(リンク)
・ 鋼製構造物研究室(リンク)
最近の主な活動
□ 論文(査読付き)
・Shimizu, H.A., Koyaguchi, T., Suzuki, Y.J. (2023) Dynamics and deposits of pyroclastic density currents in magmatic and phreatomagmatic eruptions revealed by a two-layer depth-averaged model, Geophys. Res. Lett., 50, e2023GL104616, https://doi.org/10.1029/2023GL104616(リンク)
・嶋(丈)・安冨(2022)不透過型砂防堰堤の上流に付設する流木捕捉工の流木捕捉機能, 砂防学会誌, 75, 4, 14-24
・嶋(丈)・佐々木(流)(2022)UAVを用いた礫径調査法およびランダム法の妥当性の検討, 砂防学会誌, 75, 3, 10-16
・嶋(丈)・五十嵐・白岩・勇川(2021)長期供用された砂防堰堤の経年劣化に対する健全度評価, 砂防学会誌, 74, 3, 68-74
・嶋(丈)・佐々木(司)(2021)重力式コンクリート砂防堰堤の打継ぎ目の強度に関する調査, 砂防学会誌, 74, 1, 31-37
・嶋(丈)・松原・石川・水山(2018)鋼製透過型砂防堰堤の礫捕捉性能に関する実験的評価法, 砂防学会誌, 71, 2, 3-12
・嶋(丈)・松澤・石川・水山(2018)大規模土石流に対する鋼製透過型砂防堰堤の安全性照査法, 砂防学会誌, 71, 1, 15-22
□ 学会・研究集会
・吉田(2024)火山防災における溶岩流シミュレーションを用いた火山砂防対策, 火山学会秋季大会, A3-10, 札幌(リンク)
・志水・吉田・藤沢・小林(2024)火山防災における火砕流シミュレーションを用いた火山砂防対策, 火山学会秋季大会, A3-11, 札幌(リンク)
・Shimizu, H.A., Koyaguchi, T. (2024) Application of a two-dimensional two-layer depth-averaged model for large-scale pyroclastic density currents to the 1991 Pinatubo eruption, 2nd NSF community workshop ‘Benchmarking of PDC models and other avenues’, Oregon, US(リンク)
・志水・小屋口(2024)ピナツボ1991年噴火に対する大規模火砕流の2次元二層浅水流モデルの適用: 噴煙柱(供給源)位置の不確定性の影響, 日本地球惑星科学連合大会, MIS15-P01, 幕張
・志水・藤田(2024)土石流・土砂流における堆積侵食プロセス: (1)堆積侵食速度式に対する代数的・物理的考察, 砂防学会研究発表会, R1-5, 和歌山
・石丸・志水・藤田・吉田・和田・山越・田中(2024)土石流・土砂流における堆積侵食プロセス: (2)数値シミュレーションによる細粒粒子流体化の影響評価, 砂防学会研究発表会, R1-6, 和歌山
・⻘木・Arce Acuna・嶋(大)(2024)1m格子を用いた河道内⼤規模堆積土砂の下流への輸送シミュレーション, 砂防学会研究発表会, R1-8, 和歌山
・山⼝・中谷・井上・石丸・石垣・香月・堀⼝(2024)流木捕捉工における流木群捕捉時の荷重特性に関する一考察, 砂防学会研究発表会, R2-11, 和歌山
・石垣・中谷・井上・山⼝・石丸・香月・堀⼝(2024)流木捕捉工における流木群捕捉時の捕捉高さに関する一考察, 砂防学会研究発表会, R2-25, 和歌山
・井上・志水・三上・栗原・香月(2024)コンクリートブロック堰堤モデルの底面応力に関する個別要素法による検討, 砂防学会研究発表会, R2-27, 和歌山
・高橋・小山内・中谷・井上(2024)⼤規模地震発生時の土砂移動現象発生要因に関する考察, 砂防学会研究発表会, R3-21, 和歌山
・和⽥・吉⽥・藤⽥・⽵林(2024)流木濃度の違いによる橋梁閉塞率とせき上げ水深の時間変化に関する検討, 砂防学会研究発表会, R4-2, 和歌山
・小林・志水・藤沢・竹原・岩田・本間(2024)火砕流数値シミュレーションの条件設定に関する留意点, 砂防学会研究発表会, P-5, 和歌山
・後藤・飯⽥・関⼾・宮瀬・伊藤・森⽥・冨⽥(2024)災害発生時の流木処理費用に関する事例調査報告, 砂防学会, P-102, 和歌山
・森⽥・小山内・中谷・井上・高橋(2024)令和6年能登半島地震における崩壊の集中性に関する一考察, 砂防学会研究発表会, P-150, 和歌山
・吉田・嶋(大)(2024)土砂・洪水氾濫を簡易に検討するためのシミュレーションプログラムの開発, 砂防学会研究発表会, P-219, 和歌山
・志水・小屋口・鈴木(2023)爆発的火山噴火(マグマ噴火・マグマ水蒸気噴火)による火砕流の二層浅水流モデルの開発, 分野横断型研究集会「地球表層における粒子重力流のダイナミクス」, 東京
・香月・井上・和田・吉田・堀口(2023)個別要素法による流木単体の衝撃力に関する基礎検討, 砂防学会研究発表会, R1-12, 札幌
・⻘木・嶋(大)・吉田・Arce Acuna(2023)1メートル格子を用いた広域の2次元土砂・洪⽔氾濫シミュレーション, 砂防学会研究発表会, R2-4, 札幌
・和田・吉田・伊藤・藤田・竹林(2023)橋梁への流木集積に関する実験, 砂防学会研究発表会, R2-10, 札幌
・石丸・執印・佐藤(2023)土砂災害と降⾬・流出特性の時系列変化-平成29年7月九州北部豪⾬を事例に-, 砂防学会研究発表会, R4-14, 札幌
・志水(2023)高濃度粒子流のダム崩壊実験との比較による火砕流数値モデルの高度化に向けて, 砂防学会研究発表会, R5-9, 札幌
□ 受賞
・嶋 丈示:令和6年度 砂防学会賞(論文賞)(リンク)
・嶋 丈示:令和2年度 砂防学会賞(論文賞)
・冨田 陽子:平成29年度 砂防学会賞(論文賞)
・近藤 玲次:平成22年度 砂防学会賞(論文奨励賞)
□ 特許(単独出願のみ)
件名 | 番号 | 出願日 |
土石流堆積工 | 第7212581号 | 2019(R1).5.27 |
土石流の移動の解析方法 (土石流の数値シミュレーション手法の開発) |
第6313584号 | 2013(H25).12.9 |
避難勧告判断システム (前兆現象による土砂災害の発生危険度を評価した避難勧告判断支援システム) |
第5033439号 | 2007(H19).2.15 |
土砂捕捉用砂防堰堤 | 第4393421号 | 2005(H17).5.23 |
*共同出願を含む全特許・意匠登録・著作権登録は、特許登録等(リンク)を参照下さい。
□ 技術図書の発刊・販売
・「新編・鋼製砂防構造物設計便覧」令和3年版(2021(R3).10)
・「張り出しタイプの流木捕捉工設計の手引き」(2020(R2).3)
・「砂防ソイルセメント施工便覧」平成28年版(2016(H28).9)
・「砂防ソイルセメント設計・施工便覧」平成23年版(2011(H23).10)
・「鋼製砂防構造物設計便覧」平成21年版(2009(H21).7)
・「鋼製砂防構造物ガイドブックー鋼製砂防構造物の全国設置事例」(2001(H13).11)
・「鋼製砂防構造物設計便覧」平成13年版(2000(H12).12)
*上記便覧を基に設計された砂防構造物は、土石流・流木対策として機能検証されており、その実績により土石流・流木対策設計技術指針にも反映されています。
*着色太字の書籍は、書籍頒布(リンク)より注文を受け付けております。