水系砂防計画

 

◆水系砂防計画

 水系砂防計画は、土砂生産域である山地の山腹や渓流から河道、海岸までの有害な土砂移動を制御することによって河川の治水上、利水上の機能の保全と、望ましい環境の確保のために策定される計画です。
 現在策定されている水系砂防計画は、計画規模(一般に100年超過確率規模)の日雨量によって生じる土砂移動を対象としています。
 しかし、実際の土砂移動は計画規模のみならず、平常時の流水や中小規模降雨によっても生じています。さらに、土砂は流水と違って不連続に移動し、粒径や河床勾配など河道の状況によってもその移動形態は異なります。
 そのため、対象となる水系で過去に発生した土砂移動の実態を、時間的・空間的スケールをもって把握した上で、今後想定される土砂移動のシナリオを検討し、保全対象に及ぼす影響が大きいものを計画対象現象として設定し、その現象による水系全体に対する問題を解消するための計画を検討が必要です。また、評価に際しては一次元河床変動計算等の数値シミュレーションを行いながら、土砂の移動量のみならず、河床の上昇・低下にも留意し、実現象に即した計画となるよう留意することも必要です。

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